一年前の春、我が家にやってきた小国杉のスツール。
業界では「サーモンピンクの色味が美しい、美白なお肌がすてきな小国杉」と言われるのですが、
その中でも時々、黒味が強い部分がありまして。
建材としてはあんまり日の目を見ないけど、家具にしたら絶対に格好いいはず!という偏愛を語っていたら、
いいねと賛同頂き、家具職人さんがお作りくださいました。
案の定、いやーもう美しい。
このとろっとした濃厚な色、塗料じゃないんですよ。杉の色そのものなんです。
濃厚なフォンダンショコラみたいな。はああ吸いつきたい。息が乱れる。最高。
このゆるやかな座面のデザインは、木材の自然な反りを活かしているというのも胸アツです。
自分の新しいくらしに寄り添う大切な部分や、こだわりのお店をつくる時などは、
家具もオーダーメイドで作ってもらうと、いいかもしれません。
こんな色の木がいいな、ここはちょっとシュッとしてるといいな、とか
要望を聞いてもらいながら作ってもらうと、愛着ひとしおです。
もちろん既成の家具も、手軽にささっと手に入る良さがあるし、両者を上手に使いつつ。
ちなみにこのスツール、1年使った先日、子どもが上に乗ろうとして倒れた時に、
硬いものに当たって割れてしまいました。
イスの上に立ってはいけない、というのを体感したようです。
ものは大切に使わないと壊れるという、親が伝えるまでもない学び。
職人さんの工房に数週間の入院の結果、見事元通りになって帰ってきました。
木でできたものって、割れても、削れても、リペアできちゃうという。壊れたらお別れではない。
きれいになおったー!!と3歳児も魔法をみたように感動です。
壊れたらまた持ってきてください、一生面倒みますからね、って言ってもらいました。
好きになるやろ、そんなん言われたら。