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はじめましての、ファーストスプーン

我が家の3歳児が生まれた時に、頂いたすてきなギフトの中のひとつ。

「小国杉と生きてるあなたの子だから、ぜひこれを」

そういって頂いたのがそれが、小国杉のファーストスプーンでした。

しかも樹齢1300年の阿弥陀杉…!マニアにはたまらない一品です。

この世に生まれた赤ちゃんが初めて使うスプーンに、

その赤ちゃんと同じ町で生まれ育った木が使われている。

たったそれだけのとてもシンプルなことが、すばらしい価値でした。

初めての離乳食をあげる時に初おろし。

軽くてすべすべとやわらかく、舌ざわりもよさそう。

まっさらなおかゆが、杉の香りがする…気がしました。

木の表面がぱさぱさになってくると、サンドペーパーでこすり、

オリーブオイルを塗って磨いて。

そうして、小さな小さなスプーンは、少しずつほっそりとしていって

今は3歳の口には小さすぎるものとなりましたが、

マドラーとして使われています。

ちなみに、ある木工職人さんからは、小国杉のガラガラを頂いていて。

それもずっと持ってはフリフリ、口に入れては噛み噛み。

ある日帰宅した夫がわが子を抱き上げるなり、

「口から杉のにおいがする…!」

とつぶやいたのは、今もなお、語り草です。

入交 律歌阿蘇小国杉のくらし 企画係

森のこと、木のことが好きすぎて、熊本の端っこ小国町に移住。SNSなどで林業母子として3歳児と共に木のあるくらしを発信中。昼は小国町森林組合というゴリゴリの山の職場にいます。

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