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「それでも木は」の裏側 その3

くまもとの家と暮らし Vol.7 発刊おめでとうございます。

くまもとの家と暮らしVOL.7 特集「それでも木は」 | くまもとの家と暮らし (kumamoto-ie-kurashi.jp)

この特集には、馴染みある人々がたくさん掲載されています。

そこで、彼らのちょっとしたこぼれ話を。その3つ目。

熊本市坪井に昨年オープンした、URBAN FOREST Baumkuchen

木材を新たな感性でデザインしたアウトドアギアや、木工作家の作品、

森香るアロマなどが並ぶセレクトショップです。

江津湖リビングなどのイベントへの出展や、

UNITED ARROWS KUMAMOTOでのPOP UPなども記憶に新しい、勢いのあるニューブランド。

その名の通り、都会で森を感じることができる拠点として、ファンが確実に増えています。

そのブランドを運営している母体は、熊本市を中心に「林業」を行う会社だって、ご存知でしょうか。

実は、都会の片隅にも、ちょっと離れた郊外にも、森はあって。

その森を所有している人がいて。

それらの山主さん共に、森づくりや木の伐採を行っている。

熊本市内はもちろん、福岡市にも、東京都にも、林業という営みがあるのです。

Baumkuchen代表の宮村さんは、つい先日もお会いしたのですが、

本当にアグレッシブ。

ご自身も、平日は山の現場で、命がけで木を伐る仕事をされている現場人です。

それなのに、森のことを伝えたい、新しい価値を生み出したいと、休む間を惜しんで週末は店に立たれている。

同じく森を伝えていく者として、本当に、頭が下がります…

想定外の豪雨など、災害の多い時代。

人が多く住むエリア周辺の森の手入れというのは、本当に重要です。

念願のマイホームを建てることができても、

その周りが大雨の度に山崩れがおきるような環境であれば、元も子もありません。

自分がお気に入りのセレクトショップのオーナーさんが、

実は地域の木々を健やかに育て、しっかりと根を張って土を支える森を、人知れず守っているとしたら

それって、まるで映画に出てくるヒーローじゃないですか。

都市にいながらにして森を守るその人に

ぜひ、会いにいってみてください。

URBAN FOREST「Baumkuchen」 –  Instagram

宮村山業株式会社  –  Instagram

入交 律歌阿蘇小国杉のくらし 企画係

森のこと、木のことが好きすぎて、熊本の端っこ小国町に移住。SNSなどで林業母子として3歳児と共に木のあるくらしを発信中。昼は小国町森林組合というゴリゴリの山の職場にいます。

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