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番外編・帰省の話2

こんにちは、イチノヘです!

記録的な速さの梅雨明けとともに、暑さが押し寄せてきましたね。

まだ暑さに体が慣れず、早くも溶けてしまいそうな日々です。

さて。

前回番外編として青森への帰省の話をさせていただいた、今回はその続きです。

帰省の目的が法事ということで祖母宅に行っただけの話なのですが、どうぞお付き合いください。

県内を端から端へ大移動

今回祖母の一周忌に参加するのがメインの目的ですので、実家には1泊しただけで翌日には祖母宅、今は叔父夫婦が住む父方の実家にさらに移動しました。

実家の下北から祖母宅のある鰺ヶ沢町までは3時間ほどの距離。

そう、青森県を端から端へ移動することになります。

これでも近年有料道路が開通して、少し早く着けるようになりました。

前は3時間半くらいは普通にかかっていたので・・・

鰺ヶ沢町は青森県内では西側の、下北からは最も遠いエリア。

ユネスコ世界遺産(自然遺産)の白神山地に面していて、海と山の両方の自然に恵まれています。

「ブサかわ犬」として全国的に有名になった”わさお”が暮らした町というのが一番有名でしょうか・・・

無事到着した祖母宅ではやはりストーブが焚かれていました。

冬場並みに毛布や布団をしっかりかけて寝ることにします。

東北の古民家

翌日、祖母宅での一周忌の法要とお墓まいりなどを行いました。

コロナのために、叔父叔母、弟夫妻や親戚の皆さんと顔を合わせるのもものすごく久しぶりです。

ところでこの祖母宅、今は叔父夫婦が住んでいるのですが、築150年ほど経っている古民家です。

合掌造りで有名な白川郷などもそうですが、豪雪地帯のため、瓦屋根ではなく茅葺。

まるで何かの郷土資料館のようですが、現役の(?)個人宅です。

茅葺き屋根の棟部分には火伏せのおまじないで”水”の文字が。

茅葺き屋根は火事や台風に弱いため、家が密集する都市部や街道、台風が多く来る地域では瓦の普及とともに姿を消したそう。

維持が大変なので、今では東北でもほとんど見かけません。

屋内は、台所や居間部分はある程度使いやすいように改装されています。

父の話では、子供の頃(60年ほど前?)にはかまどがあったそう。

奥の座敷などは昔のままです。

右側のガラスの引き戸の所が本玄関で(今は元々通用口だった所を玄関として使っています)、写真では見切れていますが玄関の正面に囲炉裏が切ってあります。

左の松の襖の部屋は生前の祖父母のお茶の間と寝間でした。

真ん中の格子に障子紙が貼られた赤い板戸の所は、その昔女中部屋だったとか。

歴史を感じます。

屏風や掛け軸も色々なものがあり、そういえばお正月にだけ掛けられる、神様を描いた掛け軸などもありました。

江戸時代とかからあるんじゃないかという雰囲気の”萬事覚書”の帳面。

(実際には表には平成三年と書いてありました。)

庭と山

庭も立派で水前寺成趣園のように・・・とまではいきませんが、しっかりとした日本庭園です。

途中、塀を挟んで奥側は裏山になっています。

山まで全て繋がって見えて、奥行き感が素晴らしい眺めです。

他にも古くから伝わる道具類や什器、こけし群や、父や叔父が子供の頃悪さをすると閉じ込められたという蔵など、興味深いものはまだまだあるのですがひとまず今回はこの辺で。

茅葺き屋根は職人さんも材料も足りず、また金額的にも大変なので簡単な事は言えませんが、無くしてしまうともう2度と戻らないと思うと何とか残って欲しいなと思います。

良い方法があると良いのですが・・・

長々2回にわたり番外編となりまして、お読みいただきありがとうございました。

もしご興味を持たれたら、ぜひ青森に足を運んでみてください。

夏のねぶたは言うまでもなく最高ですが、春と秋の東北の森(奥入瀬や八甲田、白神など)は新緑と紅葉が本当に美しいので超オススメです。

それでは次回は家と暮らしの話に戻しますので、またどうぞよろしくお願いいたします!

HOMEPARTY|ホームパーティアネシスグループ

愛着のあるすまいづくり / 時を重ねるにつれ味わいが増し、愛着が深まる空間づくりを大切に、素材や質感にこだわったミニマルデザインのすまいをご提案しています。 モデルハウスは東区新外に展示中。 施主様の想いが詰まった実例の見学会も不定期で開催。 このブログでは、おもにホームパーティの家での暮らしをお届けします。

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