前回のつづき。
木にふれることをはじめる第一歩「ウッドスタート」。
私たちが身近なくらしの中でできるスタートとしては、
生まれた赤ちゃんが最初にさわるおもちゃ「ファーストトイ」は、地元の木(日本の木)でできたものを贈ったり。
「ファーストファニチャー」といって、小さなイスやテーブルなどの家具を贈るというのも素敵です。
実は、国内で出回っている木のおもちゃで、国産のものは1%にも満たないそうです。
もちろん、木のおもちゃ先進国であるヨーロッパの製品など、
知育のことからデザインまで、本当に考え抜かれている優れたものもたくさん。私も大好きです。
それらも上手に取り入れつつ、日本のものを一つずつ増やしてみると、いいことがあります。
例えば。
- どこで作られたものかがわかるという意味で、生産者の顔が見える野菜のような安心感がある
- 作られるまでの履歴も見えやすく、変なモノが使われていないか、安全性も確認しやすい
- 地域の職人さんの仕事になるので、木工業として技術も上がり、地域の産業や文化が育つ
- 木が伐られた場所からできるだけ近くで作ることで、輸送などのエネルギーコストを少なくできる 等々
こうしてみると、今でいう、SDGsの達成にもつながっているようですね。
何より、
・触れてみてのやわらかさやぬくもり
・ふわりと漂う木のいい香り
・目をやさしく刺激してくれる、自然界でしか出せない木目の模様や色のグラデーション
・軽やかで穏やかな音
・口にくわえたって安心
このように、赤ちゃんの五感を刺激する要素がたくさん含まれています。
プラスチックのおもちゃは、洗いやすいし、お手頃だし、カラーリングもポップでキュート。
ただ、その隣に木があったら、子どもたちはまた違う世界が見れます。
押し付けるわけではなく、「いろんなものに触れてもらう」という意味でおすすめです。
ちなみに。
木のおもちゃを導入したご家庭でよく聞くエピソードとして、
プラスチックのつみきをガシャーンと子どもが倒した時はイライラが急上昇していたのが、
木のつみきを倒した時は、その音のきれいさに親の方がはっとしたとか。
(めっちゃわかる…!!全私が共感した)
やわらかいからこそ、壊れないように扱う姿がみれたとか。
(あるある…!木も生き物なんだよ!っていうとなでなでしてた!)
もちろん、子ども達の取り扱いや大人の受け止め方は千差万別ですが…
気がつけば親のそだちも刺激されている気がします。
ウッドスタート – 認定NPO法人 芸術と遊び創造協会
https://www.mokuikulabo.com/woodstart