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奇妙で愉快な仲。

7月某日。
私はとある夫婦の結婚式に参列した。

彼女たちとは、学生時代の同級生でも、街で知り合った仲でも、仕事関係で出会った人でもない。

昨年11月に結婚式の前撮りを依頼されて撮影した際に
初めて会った夫婦だった。

基本ひと懐っこく、すぐに仲良くなる性格ではあるが、
結婚式に参列、なんてことに発展することはない。
(二次会はある)

前撮りの仕上がりをすごく気に入ってもらい、
別シーンでもう一度撮ってほしい、
と依頼があり、前撮り第二弾を決行したのは5月の頭、
世にいう「ゴールデンウィーク」の初日のこと。

早朝に合流し、
同じ車に同乗させてもらい、
向かったのは天草。
いい感じの海辺を探し、
少しカジュアルなドレスとスーツを着て朝日を浴びながら。
その後
前もって電話をしていた
オリーブ園に移動し、
白Tシャツとショートパンツというスタイルで
陽気な2人に似合うシチュエーションで写真をおさめた。

早朝から移動してたせいか、
まだ帰るには早いからと、
帰りながら違う浜辺で撮ろうか〜と話しながら
きゃっきゃ車中は盛り上がってた時。

明らかに車線をはみ出てきた青い何かが見えて
「ぶつかる!」
と聞こえた瞬間
聞いたことのないような大きな音とドンっと体が持っていかれるような衝撃を受けた。

対向車との正面衝突の事故だった。

白い煙に気づいた私は咄嗟に外から運転席に周り、
奥さんを引っ張り出して、
道路の傍らへ。
起きたことがようやくわかってきた夫婦と
3人で青ざめつつも、お互いの無事を慰め合い・・

結果、車は廃車。
連休中の天草は激混みでタクシーで5時間かけて帰宅。
翌日左腕が動かなくなったりで病院通い。

なかなかハードな経験を食らいつつも
夫婦からは「命の恩人」と呼ばれ(車から引っ張り出しただけ)
気づけば結婚式に参列している。

なかなかユニークだなぁ。
(式の写真も撮ってほしいとのことだったけど、式場の契約カメラマンしか入れず、この形になった)

そして多分これからずっと節目で撮影する暗黙の契約を結んだのでした。

おわり

大塚淑子編集・カメラマン・ライター

1985年生まれ、福岡県八女市出身。熊本を拠点に編集者・フォトグラファー・ライターとして活動中。かためのプリンとコーヒー味のおやつに目が無い。

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