小さい頃、唯一父に無理強いされたのは「毎日日記をつける」ということだった。
ただ自分で決めたこと以外、一切に根気を示さない私に続けられるはずもなく、最初の数日はりきって、あとは白紙。諌められたら夏休みの宿題の要領で数日分まとめて書く、ということを繰り返す期待に添えない子どもだった。
でも人様の日記を読むのは昔から好きだ。
「アンネの日記」にはじまり、心中を独白したようなもの、素っ気なくその日食べたものだけが羅列された献立日記、誰かと交わした交換日記。つい「日記」というものは今でも手に取ってしまう。
大人になって自分でもふいに日記を書き始め、気がつけば5、6年が経った。
書き続けることに意味もなにもないのだけれど、それでも淡々とした私の日々の記録(主に献立記録)は続いている。
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2022年1月1日
ニューイヤー駅伝を見て、13時過ぎにおせちを食べ始める。
お屠蘇
干し柿
お雑煮
黒豆
田作り
たたきごぼう
栗きんとん
紅白なます
紅白かまぼこ
焼き海老
クロの浜焼き
いなり
お煮しめ(里芋、ごぼう、れんこん、昆布)
お刺身(たこ、かんぱち、ぶり、クロ)
たらふく食べて、たらふく飲んで、たっぷり眠る。
いつもと同じ番組、わたしの正月。
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毎年代わり映えのしない今年の1月1日も、いつか愛おしく思う日がくることをもう知っている。
今年も良い1年となりますように。