私が所属する「小国町森林組合」が、70歳になりました。
1951年12月27日が設立記念日です。
そもそも。森林組合って何者なのか。
街でふつうに暮らしている分には、まず出会うことはない組織ですね。
でも、実はくらしや企業活動の下支えを担う、壮大なミッションを背負った組織なのです。
「農協」は、みなさんちょっと耳なじみがあるかもしれません。
お野菜などを作っている農家さんなどが集まって作る組合で、農家さんのお仕事や生活をより良くするために活動している組織。
その林業版が森林組合で、山主さんが集まって作られた組合です。
山主さんと一緒に、これから5年、10年という森づくりを考え、木材を売り、新しい苗を植えていきます。
一般企業風に言いますと
「クライアント(山主)の要望に応じて財産管理と経営プランを提案(木の管理や伐採、販売)したり、
そこで得た手数料で、別事業部では自社製品(木材)を企画開発(製材加工)し、販促PRしたり、
生産性を上げてクライアントに還元するにはどうしたらいいか(PDCA)をみんなで考え実行する」
こう書くとちょっと伝わるでしょうか。
そして、みなさんが建てられる家づくりの材料「木材」を、生産供給している組織です。
違いは、通常の企業活動よりも、公的な性格がかなり強いということ。
行っている事業のすべてが、
水と空気と豊かな土壌を生み出せる環境を維持し、
災害に負けない山を作り、人のくらしや国土を守ることにつながる。
クライアントのためであると同時に、壮大な、社会的責任を背負っています。
小国に植えられている小国杉は、樹齢70年にもなると立派な一人前。伐り頃の木です。
組織というのは、やっと一人前なのかもしれないし、まだまだともいえる。
次の50年、100年に、熊本の水と空気と土が健やかであるように、新年も頑張ります。
今年もよろしくお願いします。
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