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「それでも木は」の裏側 その2

くまもとの家と暮らし Vol.7 発刊おめでとうございます。

くまもとの家と暮らしVOL.7 特集「それでも木は」 | くまもとの家と暮らし (kumamoto-ie-kurashi.jp)

この特集には、馴染みある人々がたくさん掲載されています。

そこで、彼らのちょっとしたこぼれ話を。その2つ目。

小国町のポツンと一軒家と称される、かける木工舎の工房。

人里離れ、舗装されていない林道を奥へ奥へと進み、行き止まりになった森の中

突然開けた、川沿いのすてきな場所。

工房に来ただけで魅了される人が続出です。

静かな佇まいで、鋭い一言をぽつりと発する「えいちゃん」は

大学の農学部を卒業後、食品メーカーで鶏肉の加工品を扱い、

スーパーの傍らで、試食をお客さんに配るお兄さんをしたこともあるという

(そのため、えいちゃん手作りのからあげやチキン南蛮がめちゃくちゃ美味しい…)

そして、あちらこちらに出ていってはネタを作ってくる「こず枝さん」は

シダ植物の研究に打ち込み、大学院卒業からの

大きな病院の人事として長年に渡りゴリゴリのOLをしていた人。

安定した収入はあるけども、このままずっとこの生き方でいいのか?と自分に問い、

2人が目指したのは家具職人。

静と動というか、でこぼことしている2人組ながら、

地に即した覚悟のようなものが調和した木工ユニットです。

彼らから、私たちの作品はこれです!こういうブランドです!ドヤ!というものを

はっきりと明示されたことはないような。

名の通り、相手の姿とかけ合わせて、家具やくらしの道具を生み出していく姿をみてきました。

お蕎麦屋さんのために機能美あるお盆を

コーヒーの焙煎士のためにコーヒーメジャーを

個性ある木材好きのために黒い木のスツールを

温泉街のために小国らしい表情を見せるテーブルを

そんな具合で、出会った一人ひとりのためにオーダーメイドで拵えてくれます。

大きな家具の仕事がたくさんあればもちろんうれしいけども、

「あなたの町のでんき屋さん」のような感じで

ちょっと困った時にかかりつけの木工屋さんとして、気軽に声をかけてもらえる工房になりたいそうで。

そうして、今日もどこかに呼ばれていき、掛け合わせた作品が生まれていくようです。

まずはふらりとご挨拶だけでも。

きっと何か頼みたくなるはずです。

かける木工舎 | オーダー家具・熊本・阿蘇・小国郷 (kakerumokkosha.com)

入交 律歌阿蘇小国杉のくらし 企画係

森のこと、木のことが好きすぎて、熊本の端っこ小国町に移住。SNSなどで林業母子として3歳児と共に木のあるくらしを発信中。昼は小国町森林組合というゴリゴリの山の職場にいます。

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