ファンタジーではなく、木こりさんが実在する、
熊本の森の中。
彼らが伐った後の森の中には、半端な大きさの丸太がちらほらと残されています。
がんばって市場まで持っていっても、規格外だから買ってもらえないから。
そのまま残して土に還す方が、ローコストなのです。
でも。それらもすべて、ご先祖様から頂いた大切な資源。できるだけ有効活用したい。
そんな訳で、木こりたちは薪・トーチの製造を始めました。
規格外野菜を、ジャムやレトルトなどの加工品に変えて価値を高める、
それと似ているかもしれません。
木こりさんは、強い雨や雪が降ると、山に行けません。
そういった悪条件下では、斜面が多い森の中での作業は危険度が高まるため、
彼らの拠点であるストックヤードにて、薪やトーチを製造します。
晴れの日は現場で森を耕し、雨の日は小屋で機材のメンテナンスし、薪を蓄える。
まさに晴耕雨読。
自然と共に生きる仕事という特性だからこそ、
日の出と共に朝6時から働いて、日暮れの5時には晩酌スタートという木こりさんもいます。
ところで、薪といえば
火力が長く続く広葉樹がいいという方もいるかもしれません。
しかし、熊本の森を見渡した時、圧倒的に多いのはスギ・ヒノキなどの針葉樹です。
あえて針葉樹の薪を多く使って頂くことで、
今ある森が更新し、新しい苗を育み、きれいな空気や美しい水が生まれ、
自然環境を保つことができます。
薪やトーチをお届けすることは、ひとつのSDGsだったりするんですね。
木の家で薪ストーブのある生活を!という憧れのくらしが叶う時には、
薪も、熊本の森からやってきたものを使ってみてください。