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SDGs×家づくり 持続可能な家づくりとは(前編)

こんにちは!『くまもとの家と暮らし』編集部です。

近頃よく耳にする “SDGs”。実は、これから家を建てる際に必ず知っておくべきキーワードでもあるのです。そこで、家づくりとSDGsについて、日本の工務店を代表するパイオニアであるエコワークス株式会社代表取締役 小山社長にお話を伺いました。

現代に生きる私たちは、未来の子どもたちのために一人ひとりができる事を考えて行動することが重要です。そして家を建てるプロセスには、環境に貢献できるチャンスがたくさんあるのです。ではSDGsを考えた家づくりというのは具体的に何をすればいいのか。それにはまず喫緊の課題であるゼロ炭素社会の実現です。必要な取り組みとしては以下の3つ(プラスα)が挙げられます。

高断熱化

日本は断熱基準が義務化されていない唯一の先進国ですが、遂に2025年に等級4が義務化されます。そして、遅くとも2030年までには等級5を義務化しようとする動きもあります。

仮にそれを知らない工務店に依頼して、もし断熱等級を下回る住宅を建ててしまった場合、既存不適格建築物となります。法律違反にはなりませんが、もし将来家を売りたいと思った時に、価値は大きく下がっています。新築する際に高い建築基準を充たしておけば、経済的に見てもお得になります。

設備のエネルギー効率を上げる

LED、エコキュート、高効率空調設備などを取り入れ、省エネルギーで大きなのパワーを引き出す環境を整えましょう。

太陽光発電での電力自給

日本は先進国で最もエネルギー自給率が低い国。外国に依存すると社会情勢により価格は大きく変動します。エネルギー問題が深刻な今、電気の自給は大きな節約につながります。

*プラスα…EV充電

建てた後に設備を設置する場合は5万円ほど費用がかかる。新築時だと配線工事などを一緒にできるので、2万円程度で設置が可能に。

このように徹底的な省エネを行いつつ、自分の家で発電した電力で賄えるような仕組みを作るというのが取り組みの概要です。必要な設備を導入するにはコストがかかるので躊躇する方もいらっしゃるでしょう。しかし、日本でもついに断熱基準が義務化されることになります。その基準を満たしていない住宅を建てると、家の快適性だけでなく、将来的に住宅の価値が大きく下がります。つまり、環境に配慮した家づくりは長期的にみると経済的にもお得なのです。

世界を見渡しても、エネルギーの大転換が現在進みつつあり、実際にアメリカでは、新築の際にガス使用を禁止する法律を定めている州も出てきています。目先のことだけでなく、ぜひ長期的な利益と未来の子ども達のために住まい作りを考えてください。

取材協力:エコワークス株式会社

代表取締役社長 小山貴史さん

環境建築の分野で定評のある同社を経営しながら、国土交通省や経済産業省、環境省での様々な委員会を通じて環境問題やSDGsに関わる活動を行っている。2015年パリ協定や2018年ボン会議の現場にも参加経験を持つ。著書『未来の子どもたちを守る家 ゼロ炭素社会の住まいづくり』 (2016年)

*本記事は『くまもとの家と暮らし vol.8』に掲載したもの編集して再掲載しています。

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