小春日和というのは、春先のちょっと暖かな日をイメージしてしまいですが、晩秋から初冬の今日のような暖かな日のことだということは最近はお天気お姉さんがよく使うフレーズで多くの方に認知されていることだと思います。
本当に穏やかで気持ちの良い一日でした。
現場に行くまでは・・・。
設計家のイメージするところと現場での仕上がり違うことはよくあります。
そのギャップを埋めるために設計する者として現場への指示は最大限シンプルに説明し理解が早いよう図を描くようにはしています。
慣れてきて気心が知れてくると阿吽の呼吸でスムーズに仕事は進むのですが、毎回同じ職人さんとは限りません。
同じ業者さんに頼んでも職人が違えば仕上がりも変わってくるものです。
未熟さや無知によるミス、お歳を召した方の物忘れで指示通りではない、或いはそもそも技量不足の施工不良など、困ったことは多々起こります。
修正はその都度指示します。
職人さんが謙虚に聞いてくれれば良いのですが、逆切れとまでは言わないにしても、間違っていない!そんなやり方したことがない!もはや修正は利かないという方もいらっしゃいます。
完全に過信、或いは開き直っている感じです。
建築技術は日々進歩しているので、謙虚に学ぶ姿勢は大切です。
これは老若男女関係ありません。
自分にも当てはまることなので、最新の高い技術を持つことは社会人としての自分を守るためにも、クライアントの資産を守るためにも重要不可欠なことです。
常に、謙虚さ、思慮深さ、向学心を持っていたいと感じた日でした。
話は変わりますが、写真は数年前、上野の旧因州池田屋敷表門(黒門)を撮影したものです。
この写真は、東京・上野にある某有名ホテルが企画する台東区を魅力的に写した写真を展示する「Exhibition UENO 111 Perspectives」に「旧因州池田屋敷表門黒門」の写真を展示させて頂きたいという連絡を受けた写真です。
空の青、黒門の黒とピクチャーウィンドウのように切り取られた邸内の緑。
中心に佇まれた年配のお爺ちゃんの構図も良かったのかもしれません。
とても美しいです。