一目惚れしたビルダーが
理想の地に描いた、
理想以上のプラン

正面から見ると、壁と２階の小さな窓が一つあるだけで、家の中の様子はうかがえない。「お邪魔します」と玄関に入っても、まだ雰囲気は分からない。だがLDKに足を踏み入れた瞬間、光景は一変する。中庭に面した大窓から自然光が降り注ぐ伸びやかな空間が広がり、子どもたちの元気な笑い声が弾けていた。「外」と「中」とを明確に切り分けるこの住まいは、家族を包み込むように守っている。そんな第一印象を抱いた。

子どもたちが小学校に上がる前に家を建てようと、何年も土地を探していたO夫妻。家を建ててもらうならば、施主との距離感が近い地場のビルダーがいいと希望し、情報収集も続けていた。そんなときSNSで見つけたのが［SORAデザイン］。「早速、完成現場見学会に行ったのですが、シンプルで居心地良い雰囲気に一目惚れでした」とご主人。そこから同社の見学会には皆勤賞とばかりに通いつめた。

そんな中、ようやく希望の立地に土地が見つかり、プランを引いてもらうことに。家が建て込む古い住宅街の土地、「庭はいらない」「駐車場は３台分」などいくつかの希望を出したところ、「多少は妥協点もあるかと思っていたけど、希望が全て盛り込まれていた」と驚いたご主人。玄関から中の様子が分からない間取りも、奥さまの強い要望だった。土地探しから３年を経て、ついにOさんの理想の家づくりが始まった。

実際の暮らし方を
丁寧に考えながら
間取りに落とし込んだ

O邸は２階建てだが、２階にあるのは子ども部屋とご主人の書斎だけ。子どもが巣立った後を考え、ワンフロアで生活が完結する間取りにこだわった。その１階のLDKは、中庭のウッドデッキをダイニングキッチン、リビング、水回りが囲むように配置されている。「『大きな窓がほしい』と希望したら、このウッドデッキを提案してくれたんです。思いもしなかった発想に驚きました」とご主人。隣家との距離が近い住宅街にありながら、カーテンいらずで過ごせるのがとてもありがたいという。

そしてこのウッドデッキ。空間を広く明るくしてくれるのはもちろん、お風呂の窓や水回りから直接出入りができ、暮らしの可能性を広げてくれる。「プール遊びをした子どもを窓からそのままお風呂に運んだり（笑）。『どう暮らすか』『どうすると動きやすいか』を一緒に考えながら打ち合わせたので、想定通りの生活ができています」とふたりも満足げ。玄関からはキッチンにつながる〝裏道〟を設け、身支度用のフックや棚も配置。洗濯動線もコンパクトにまとめ、パントリーは程よく隠しながら大容量に……。動きやすく住みやすい、楽しい家が完成した。

それまで興味のなかったゲーム機を買ったり、寝室にプロジェクターを設置して映画を見られるようにしたりと、家での楽しみを充実させ、家にいる時間も長くなったと笑う夫妻。「希望を聞くだけでなく、ダメな点ははっきり伝え、急な要望にも応えてくれた。『ビルダーと施主』より一段近い距離感だったからこそ、満足できる家になったのだと思います」とご主人は振り返る。

完成後、近所の人から「丁寧に家づくりをされていましたね」と声をかけられたそうで、近隣への挨拶や配慮にも感謝している。「今でもSORAさんは何かあれば駆けつけてくれるし、家以外のことも相談してしまうんです」。良い意味で『お客様』ではない、そんな関係性をO夫妻はとても大切にしている。

物件概要

この事業所の新築事例紹介