正反対の夫妻の要望。
驚くべき提案で
１つの形になった

住宅街の高台に立つI邸。しかし２階リビングへと足を運ぶと、そんな周囲の環境が記憶から消える。LDKの両側の大窓からは、広い空。遠くに山やタワーまで望み、その眺望の豊かさからまるで空に浮いたような感覚に。「この景色に惚れ込んで決めたんです」と語るご主人に「難易度の高い家づくりだったと思います」と奥さまも振り返る。

コロナ禍でマンション暮らしの閉塞感に辟易とし、家づくりを決めた夫妻。知人の紹介で訪れた［WITH DESIGN］で、北岡社長の自邸を見学した瞬間、奥さまは「この空気感の家を建てたい」と直感したという。しかし、50坪弱の土地に、奥さまは吹き抜けと広いリビング、ご主人は３台分の駐車場と庭を希望。相反する要望に挑んだ建築家が提示したのは、想像を超える間取りだった。「打ち合わせは他愛もない話をしただけのイメージだったんですが、条件をすべて満たしながら、見たこともないプランを提案されて。本当に感動しました」とご主人は振り返る。ほぼそのプランのままで家づくりは進んだ。

２階リビングは、高台の眺望と駐車スペースの確保を両立させるための答え。高い勾配天井と吹き抜けを兼ねたスケルトンの折り返し階段や大きな窓が、実際の面積以上の伸びやかな空間を生む。窓際のベンチやテラスは、家族が自然と集まる特等席だ。一方でご主人の趣味のコレクション部屋など、暮らしやすさへの配慮も徹底。１階には水回りと寝室のほか、奥さまが将来ネイルサロンを開くためのスペースも備えられている。「私たちが言葉にできなかった想いまでくみ取り、期待を超える提案をしてくれた。本当に最高の出会いでした」と奥さま。窓の向こうに広がる景色のように、家族は日々、心を解き放ちながら暮らしを紡いでいる。

物件概要

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