活字が降ってくる、というものを可視化できたらこんな風景なのかな。
9月は熊本で谷川俊太郎展が(8月だったかも)
福岡では最果タヒ展があっていました。
詩人の美術展はどれだけだって居てられる。
「A」だと思っていたことを「B」だと言ってのける。
きれいに表現しなきゃいけないと思っていたものを
さらりと崩してくれる。
たびたび感じる名前のない感情を、さも昔からあったかのように文字化してくれる。
厳しい家に育ってテレビもろくに見せてもらえなかった幼少期に
心の支えは本とラジオだった。
知らない世界を活字に見ていた私は
一度、壮大な物語をノート5冊分ほどに書き溜めて
クラスで発表したことを覚えている。
その時は「えっへん」という気持ちだったと思う(どんな)。
でも担任の先生もクラスメイトも
「変な子」という目線を向けてきた時に
一生自分から文字なんて書くもんか!と泣きふけったっけな。
今思うと、大変しょっぱい思い出。
(でも懲りずに今度はドラマの台本を書き出した)
優秀でキャラクターの濃い兄姉に囲まれて
どうにか突出したかった子どもながらの足掻きが影響したのか
私は今文字に関わった仕事をしています。
う〜ん、感慨深い。
「味噌天ZINE」というZINEのイベントに参加し
初のZINEを制作したこともあって
本当に文字ばかりのひと月だった。
素晴らし人たちの文字の世界に浸った心で、さてわたしは何を書こう。