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桜ってこんなに早かったのかと、昨年の記憶とすり合わせた話。

家の近所の校庭脇にある桜の木に白い花がぽん、ぽん、と
日に日に賑やかになっていく頃
わたしのSNSのタイムラインには
桜にはしゃぐ皆の姿があちこちで見られた。

まずはみんな通勤路や家や勤め先の近所の桜で
自主開花宣言するでしょ。
その後満開になるのはいつかとはやる心押さえきれないでしょ。
そしてきっと友人や家族と晴れた日にピクニックするでしょ。

いいなぁ。

でも待てよ。
桜ってこんなに早かったっけ?

どうもわたしの記憶より2週間ほど早いのだ。

なぜかというと。
前職のタウン誌編集者時代。
会社の恒例行事の取引先も呼んでの花見は
年間スケジュール表にさえも
「花見候補①」「花見候補②」
と記されるほどの一大イベントで、
3月に咲くのか
4月に咲くのか
はたまた
晴れなのか
雨なのか
その気まぐれな桜にものすごい振り回されていた気がする。

それはいつも3月の終わり頃で
これから満開を迎える桜を皆で酒を交わし愛でていた。

だからきっと今年は早い。ものすごく。
そして去年世間的に花見はおろか、
桜を見に散歩するのさえ非難の対象になるような雰囲気の世の中だった(って今思うと恐ろしいよね)。

先週、仕事帰り運転をしていると
無性に「桜見たいな〜〜」と思い、ハンドルを切った。

ここは毎年訪れる私的桜スポット。
大学生時代、友達とコンビニで買った缶チューハイを持って
川を両サイドに広がる桜並木を走り抜けたり橋から眺めたりした青春の場所。

平日の夕方だったせいか、
この満開っぷりは数人のために用意されていた(と思いたい)。

いつになってもいくつになっても
毎年同じものに同じように感動できるのは不思議だし
なにより桜を堂々と見に行ける世の中になって本当によかった。

願わくば、あと2週間咲いていてください。

大塚淑子編集・カメラマン・ライター

1985年生まれ、福岡県八女市出身。熊本を拠点に編集者・フォトグラファー・ライターとして活動中。かためのプリンとコーヒー味のおやつに目が無い。

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