といっても家に呼ぶわけではなく、
今回は県外からの客をどうアテンドするか、というお話。
昔から人をアテンドすることが多く、
来る人が決まると
この土地、あの人、あの店、と
脳内のハードディスクがウィーンと音を立ててリストアップしてくれる、ような感じだ。
春先のある日。
東京のフォトグラファーの友人が熊本に来てくれた。
会うのは2回目だけど、
味の好みは大体わかる。
絶対気に入ってくれると確信していた中華店で「日本一更新」と最高の褒め言葉をもらった。
家のそばにある工芸店では、店主の所作や雰囲気に2人してうんうんと唸り、
長旅なのに器類をたくさん購入していた。
奇しくも、わたしの地元である福岡県八女に友人がいるとのことで、
訪ねて茶畑を眺めるなどもした。
中判デジタルカメラ、初めて見た。
わたしの行きつけの手相が見れる喫茶店で、
人生のターニングポイントを互いに知ることもできた。
玉名のHIKEで、オーナーの旅の話に耳を傾けるなどもした。
夜しか営業していない&誰にも教えたくないケーキ店が
昼に空いていたので、
ほぼ貸し切りの状態にニヤニヤが止まらないまま、
美しいケーキに言葉も出なかった。
アテンドは、その人の趣向を考えならがも自分の好きを分け合う行為。
友人の目の輝きが変わった時は、万歳。
それって、それらをさらに好きになる行為でもあるし
何より愛なんだよ。なんてね。
photo by contaxt3