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COVID‑19、ワクチンを打った日。

新型コロナウイルス感染症のワクチンの一般接種が熊本でも進み
わたしは第5期でやっと打つことができた。

接種日が決まってから「遅いね!」って言う人も多かったけど
何を持って遅いのか、遅いは悪なのか
あんまり何も考えてなかった。
というより

全人類が(打たない人・打てない人もいる)
同時期に(超早い人もいれば、都合上遅い人も)
同じワクチン(数種類あるけど)
を打つ
という現象が怖すぎて
ちょっと様子見してた節もある。

県外出張が多いわたしは
「ワクチン打ち終わるまで帰るべからず」
というお達しまであったので
打つか〜〜!と思いこの時期に打った。

これからの人生を歩んでいく上で、
きっとこんな経験もうない&ないで欲しいから
記録。

2021.9.13
ワクチン接種1回目
大きな病院の会議室で受けることになった。ワクチンの人のためのエレベーター、案内人、たくさんの張り紙。
い、異様だ。
コロナが世で認知されてすぐの2020年春に謎の発熱で近所の病院を訪れた時に
超危険人物のような感じにされたのを思い出した、ゾッ。

さらに異様なのは会場。
会議室にびっしり並べられたテーブルに間隔を開けて座り
ゴロゴロが付いた椅子で移動する医者。
問診、消毒、注射
の後の待機15分
うさぎの可愛いキッチンタイマーを手渡されて
時間が来たら帰宅

この一連の流れがまるで「作業」のように行われていく様が
少し怖かったけど、めちゃめちゃ生産性高いなぁと感心。

「副反応あるよ」
「副反応で救急車で運ばれた人もいるよ」
と決まり文句なアドバイスをワクチン先輩達に聞いてたから
翌日は自宅待機の日に。
ソワソワしながら夜を迎え朝を迎え、昼、夜と時間はすぎるけど
ほぼ反応が無く、少しの微熱でワクチン1回目は終了した。

こんなもんかぁ、こんなもんよねぇ。

2021.10.12
ワクチン接種2回目
1回目を予約する際に、自動的に2回目が予約されることを知らなかったわたしは
1回目終了した時にあたふたして再予約することになった。
ので、1ヶ月期間があいてしまった。

2回目は小さなクリニック。
ワクチン接種する人は待合室におよそ3名ほどで
1回目のイベント感は無く、少しホッ。
「2回目の副反応はマジやばい」
という、またもやワクチン先輩達のアドバイスの元、
念のためと食料を買い込む。
事前に買っておいた解熱鎮痛剤は、何がいいか分からず3種類。
一応冷えピタも。

次の日の朝、目覚めとともに倦怠感がやってきた。
「これか〜〜」
元々、風邪をよくひく体質だから
まぁ、いつものこと。と甘く見ていた。

昼前に熱がぐんぐん上がり、
気づけば38度超え。
体も痛くなり、寝返りの都度「ゔぅ・・」と声が漏れる。
泣いても笑っても一人暮らしなわたしは
若干痺れてる体を引きずり台所に立ち
うどんを作り、涙目ですすった。

大量の汗と共に高熱も去り、
そこからはベッドの上に座って
膝にPCを乗せて仕事しちゃったり、まさかの捗っちゃったりして、
休養っていいな〜なんて呑気に過ごした。

その日の夜
また熱は上がり、ひとり涙目で過ごした。

翌日は一日中微熱で
「着替えなくていい、ベッドの上で過ごしていい日」
が終わるのが惜しくて、一日中ベッドの上で作業した(仕事すな)

思ってたほどの副反応が無く安心すると同時に
ほぼ全国民が同じ体験をしてると思うと
実験に近いな、と少し怖さを覚えた。

噂によると3回目もあるかもとか。
日常を取り戻すための非日常、か。

それならば腕を差し出すよ、何度でも。

photo by contaxt3

大塚淑子編集・カメラマン・ライター

1985年生まれ、福岡県八女市出身。熊本を拠点に編集者・フォトグラファー・ライターとして活動中。かためのプリンとコーヒー味のおやつに目が無い。

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