家づくりを考えた時、まずどんなイメージが浮かびますか?
素材やデザインにこだわった家、
回遊性の高い間取りを取り入れた機能的な家、
コスト重視のシンプルな家、
太陽光や床暖房など設備が充実したハイスペックな家、
木のぬくもりが感じられる、ゆったりとした家、
趣味や個性を中心に考えた楽しい家、
などなど、
こんな風にしたい!と思う様々なスタイルがあると思いますが、
いろんな要素を掛け合わせて、余すことなく理想を叶えてくれる
家づくりのパートナーと出会えたら最高ですよね!
どのようなお家でも、心地良い暮らしをするには、
お部屋全体の色使いを考えるのも大切な要素の一つです。
私が高校生の時の話になりますが、
実家のクロスを張替えした時、ブルー系が好きだった私は、
自分の部屋に薄い水色のクロスを選びました。
が!全体が水色のお部屋になった途端、
毎日毎日眠~くなり、受験生だった私は勉強が全然捗らなくなってしまいました。。
(全部色のせいではなかったとは思いますが…!笑)
クロス屋さんのお話によると、薄い水色の壁紙は
気持ちを落ち着かせたり、安眠の効果があるので、
病院などでよく使われる色という事を聞きました。
きれいに貼ってもらったクロスでしたが、
1ヶ月くらいでまた違うクロスに張替えなおした、
というエピソードがあります。
これは一例ですが、色がもたらす心理効果は大きいです。
色のトーンにもよりますが、
ブルー系には集中力を高める作用があったりもするので、
色物を選ぶときは打合せの際に相談されてみて下さい。
配色の際、基本的によく言われているのが、
7:2.5:0.5 の色の比率。
ベースカラー:アソート(メイン)カラー:アクセントカラーの順になります。
ベースカラー(70%) → 床・壁・天井
アソートカラー(25%) → テーブル・ソファ・ラグ・カーテン・シェルフ
アクセントカラー(5%) → 照明・クッション・絵画・フラワーベース
だいたいこのような感じに分類されます。
お部屋の広さにもよりますが、全体が占める割合の基本を意識して、
カラーコーディネートを考えると、空間がまとまりやすくなります。
◆ホワイト×グレー・ブラウン×グリーン
こちらはベースがほぼホワイト、
アソートがグレー、ブラウン、
アクセントがグリーンのお部屋。
リビングダイニングが一続きの広い空間等は、
アソートカラーが2色でもまとまるでしょう。
ラグがホワイト、グレー、薄いブラウン
が入っているようにも見えるので、
その流れを組んで、ブラウンのテーブルが似合います。
◆ホワイト×ブラック×ブラウン+イエロー
こちらはアクセントがイエローです‼と言わんばかりのチェアが目に入ってきますね。
こちらのお部屋はこのイエローのチェアを
メインにお部屋が構成されていると思います。
ベースの壁はホワイト(おそらく天井も)、
床はウォルナット系のブラウン、
間仕切り壁がブラックと、
大まかに分けると、ホワイト、ブラック、ブラウンの
3色で空間が構成されています。
明暗がくっきりしている空間ですが、
ブラウンの床からのイエローチェアの流れが同系色できれいです。
布物、置物に反対色のパープルを持ってくると、
さらに個性的なアート空間になったり。
ベース、アソート、アクセントと、きちんと分類しなくても、
お部屋全体を見て、色数が3色くらいを目安に意識して、
増やしすぎないことがすっきり見せるコツです。
色のお話になると、とても深くなりますが、
空間を構成する要素は、もちろん色だけではなく、
形や素材、大きさ高さなどもありますので、
バランスを意識して、何より自分らしく、家族らしくをメインに、
自由にコーディネートを楽しんでみて下さい!