家づくりを考える上で、重要度が高い項目の一つである“キッチン”。
その昔、日本の「お台所」と言えば、居間から下がった土間に配置されるなど、完全に独立したスペースでした。住宅事情も変わった近年、子どもの様子が見えるという安心感もあり、リビングダイニングと一体になった「オープンキッチン」が主流になっています。
しかし、急な来客の際などシンクに溜まった洗い物やニオイが気になる…という声も。そこで今回は「クローズドタイプ」のキッチンについて、考えていきたいと思います。
クローズド(独立型)キッチンのメリット
①料理に集中できる
独立型の良さと言えば、他に気を取られず料理に集中できることが大きいのでは。もちろん小さいお子さんがいる場合は見てくれる人が必要ですが…。
②ダイニングが汚れる心配が少ない
炒め物や揚げ物をすると、思っている以上に油汚れは広がりますよね。ダイニングやリビングと離れていれば、気にするのはキッチンスペースだけで済みます。
③小さい子どものケガや事故の予防に
「目が届きにくくなりそうで不安」というのもありつつ、熱いお湯や油、包丁などキッチンには危険がいっぱい。そんなエリアに小さい子どもが入ってくるのはもっと心配ですよね。独立型であれば、入口を封鎖しやすいので危険を減らすことも可能です。
クローズド(独立型)キッチンのデメリット
①家族の様子が分からない
当然、オープンキッチンに比べると子どもがどこで何をしているかを確認しにくくなります。様子を見てくれる人がいない場合は少し不安かもしれません。そんな場合はリビングとの間に室内窓を作るなど、様子を見渡せる工夫が必要ですね。
②料理やお皿を運ぶ手間がかかる
ダイニングと離れているということは、もちろん運ぶ手間がかかります。配膳や食器を下げるお手伝いなど、家族の協力が欲しいところです。
③熱がこもりやすく夏は暑い
火を使うキッチンはどうしても室温が高くなりがち。特に閉鎖的な独立型キッチンだと熱やニオイはこもりやすくなります。可能であれば、窓を設置して外気を入れられたり性能のよい換気扇を選びたいですね。
いかがでしたか? 今回は独立型キッチンについて、メリットデメリットを考えてみました。
長い時間を過ごすキッチンだからこそ、快適に過ごせる場所にしたいですよね。
どんなタイプが自分達に合っているか、楽しみながら計画してみてくださいね♪
■参考資料/引用元
『「小さな家」づくりのヒント』主婦の友社(2018年発行)