家族を感染症等の危険から守るために、家づくりの場面でも色んな対策を考えている方も多いのではないでしょうか。
家の出入口である『玄関』も、その対策を担う箇所のひとつ。
今回は、新しい生活様式での玄関の役割や使い方の可能性について考えていきます。
外の汚れを持ち込まないために、玄関に手洗いを設置する
玄関に手洗いスペースを設けるアイデア自体は以前からありましたが、コロナ下での新築やリフォームの場面でさらに注目が増してきているようです。
感染対策の為にも、ドアノブ等を極力触らずに手洗い場へ直行できるのがベターです。
高まる手洗いへの関心
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今後需要が増える可能性を持つリフォームがありそうだ。Izumida(東京都八王子市)の泉田啓一社長は、新型コロナ対策として玄関の横に手洗い器を設置したいという相談が増えていると話す。「下駄箱や収納スペースを手洗い場へとリフォームした案件などがあります。これまで約10件の問合せがきていて、特にご年配の方が多いですね」
また、LIXIL(東京都江東区)は3月に発売した手洗器やカウンター、水栓などのアイテムを自由に組み合わせられる「どこでも手洗」の反響について、ハウスメーカーやビルダーの反応は良いと話す。その理由について「手洗いの関心の高さが好調の要因の一つだと思う」(同社)という。
収納するのはシューズ類だけでなない
外の汚れを持ち込まないための対策として、シューズ類の他に傘やコートなども玄関スペースに収納してしまうのがオススメ。
ただし、ベビーカーや部活で使うスポーツ用品、増えていくキャンプ道具・釣り道具やスポーツバイクなど、家族の人数や趣味に比例してモノは多くなりがち。収納スペースには十分な余裕を持たせましょう。
また、通販利用やまとめ買いの機会も増えているので、段ボールや各種ストックの置き場所もお忘れなく。買い物から帰ってすぐ・荷物を受け取ってからすぐに収納できるウォークスルータイプのクロゼットも人気です。
玄関の土間を広げ、たたきとホールの両方から出入りができます。
収納部分の床は、大きい荷物をしまうことも考え、クッション性の高いコルクタイルに。
木製の引戸を閉めれば家族の靴だけをこちらに脱いで、来客から収納を隠すこともできます。
玄関土間を広めに取って多目的スペースに
キャンプや釣り、バイクなどアウトドア関連のモノが多い多い場合、玄関土間を広めに取り趣味スペースにするのも素敵ですね。ギアのお手入れをしたり、テーブルと椅子を置いて趣味仲間とのおしゃべりの場にしたり、と楽しみの幅も広がります。
以上、今回は新しい生活様式で頼りになる「玄関」の活用法についてまとめました。
外と室内をつなぐ空間、玄関。今は特に汚れを中に持ち込まないという役割も大きいですが、家族の新しい楽しみを増やす場所として大活躍してくれそうですね。
快適で使いやすい玄関で、家族の笑顔がもっと増えますように!
コロナ禍での家づくりを進める方には「グリーン住宅ポイント制度」も要チェック。
■参考文献(WEBサイト・書籍)
『絶対幸せになる! 家づくりの基本125 2021年度版』株式会社エクスナレッジ