新しいものを買う場所や、生み出すワークショップというのは数あれど
いい大人になってくると、大切なものなんてもう既にたくさん持っていたりしませんか?
となると、新しい流行の商品よりも、
長く使いたいと選んだものたちの、「メンテナンスの場」があるとありがたかったりする、最近です。
特にズボラな人間にとっては、その場が重要。
2年探してやっと見つけた、私的理想の機能を持ったリュックがありまして。
幼児と日々走り回っていると、
リュックをテーブルに丁寧におろし、両手で支えてジッパーを開けるなんて、
そんな美しい所作をとってる場合じゃない。
リュックの肩紐を片方かけたまま、もう片手で中身を取り出しながらケチャップまみれの3歳児を追いかける
そんなシーンがたくさんあります。
それができる機能的リュックは、
しかし毎日ガシガシ使ってたら、右肩紐が崩壊です。
見た目問わなければ、自分で無理やり縫い付けるか…と思っていたら
町内のカフェで、布もののお直し相談会が開かれていました。
なんというタイミング。
せっかくなので2歳児(当時)におつかいで持たせてみました。
一時入院の末戻ってきたリュックは、まるで購入した時のままのように元通り。
酷使される肩紐は念入りに縫われ、
私のちょっと?雑な扱いにも耐えうるようにと、見えない中に一層シートを増やしてもらっている。
ただ縫って直すだけじゃなく、使い手の、日々の使い方や背景をしっかりヒアリングして、
そこからお直しをしてくれる職人さんのそのすてきな姿勢。
元々の良さを活かしたまま機能性をアップしてくれる、プロの仕事を見ました。
今日もリュックは、私のハードモードな扱いに綻びることなく、ついてきてくれています。
針と糸デザイン
https://www.instagram.com/haritoito.design/
「わたしに分かることは丁寧にお伝えし、わたしに分からないことはあなたに代わってお調べします。」
そんな自己紹介の素敵さったら。ご覧ください。
家を建てる時って、いろいろうれしくなっちゃって、
目に見えるデザインやインテリアが充実してくると、もうそれでOKになっちゃったり。
時間がなくてバタバタと急いでしまったり。
でも、一生ものの大きな買い物だからこそ、後から結構効いてくるのが、
メーカーさんや設計士さんに家づくりをお願いする時に、想いをきちんと聞いてもらえて安心できたかどうか。
そんなところもどうぞ忘れずに。