
マイホームを考えるタイミングとして、結婚や妊娠がきっかけという方も多いかと思います。生まれてくる新しい命をのびのびと育てる、私たちらしい家づくりを! と夢は膨らみますが、実際問題、妊娠中の家づくりにはどんなことが待ち受けているのでしょうか。今回は、生まれる前と後、どちらのタイミングで家づくりを進めるべきなのかを一緒に考えていきたいと思います。
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妊娠中の家づくりのメリット
落ち着いて時間が取れる
赤ちゃんが生まれた後は、子育て、家づくりにゆっくりと向き合う時間の捻出が難しくなる場合も。子どもと一緒の打合せも中々進めるのが難しい。その点、妊娠中ならゆっくりと相談できるので、じっくりと家づくりに向きあうことができます。
引っ越しの荷物が少なくて済む
出産後にはベビーベッドを始め、大型のものから細々したものまで荷物の量がどんどん膨らんでいきます。そんな状態で新居へ引っ越すのは大変。出産前に入居してゆっくり赤ちゃんを迎えられたらいいな。
転校などの心配をしなくてよい
お子さんが大きくなってからの家づくりだと、土地選び次第では転校が必要になることも…。お子さんが生まれる前だとその心配がなくなります。もちろん、建てる段階で周辺の状況や校区など、今後の子育てを見据えた上の土地選びは重要です!
妊娠中の家づくりのデメリット
体調次第で家づくりの計画を進めにくい時があるかも
妊娠中は体調や精神面での変化も起こりがち。注文住宅では細かな打合せも多くなるので、周りに協力してもらいながら、余裕を持って進める必要があります。
子どもの人数などに応じて必要な間取りが変わる場合も
妊娠中は体調や精神面での変化も起こりがち。注文住宅では細かな打合せも多くなるので、周りに協力してもらいながら、余裕を持って進める必要があります。
産休・育休中はローンが通りにくいこともあるらしい…
共働きで、ペアローンを考えている場合は気になる住宅ローンについて。実は、産休・育休中だと審査が通りにくいこともあるのだとか。
◇産休・育休休業中は収入が無い(育児休業給付は非課税なので、無収入とみなされます)
◇復帰しても産休・育休前の給料を得ることが難しい場合も多い
…と、いう理由で審査も厳しくなりがちなのだとか。
(夫婦で住宅購入する場合のローンは)復職して働くことができる証明が必要
「妻の借り入れが可能かどうかは、収入以外の情報を含めて総合的に判断されるため、金融機関と交渉するなら、「育休後に復職してしっかりと働くことができる」ということを客観的に証明する書類を準備しておくことが大切です。
審査時に、「勤務先が発行した育児休暇の証明書類」(勤務先の承諾や開始、終了期間がわかるもの)と、「復職後の年収証明書類」を用意することができれば、相談に乗ってもらえるところも複数あります。
育休中の「住宅ローン審査」が不利になるワケ(東洋経済オンライン)より引用
そして…余裕をもったスケジューリングが大事!
色々メリット・デメリットも考えた上で、妊娠中の体に負担がないよう無理のないスケジュールを立てることがやはり重要。また、引っ越しのタイミングも、体調が安定する時期や出産後など、家を建てるスケジュールを逆算して考えていきましょう!
注文住宅を建てるまでの流れ
家づくりの一般的なタイムスケジュールは以下の表のようになります。
引き渡しまでの期間 工程 10ヶ月以上前 土地と建築会社選び 10ヶ月前 打ち合わせ、資金計画の確認 9ヶ月前 プラン策定、地質調査 7~8ヶ月前 基本計画まとめ、図面の作成 6ヶ月前 詳細見積もりの決定、工事請負契約の締結 5ヶ月前 着工、上棟式 1ヶ月前 竣工 0ヶ月前 引き渡し、書類手続き、登記手続き 上記のスケジュールはあくまで一例ではあるものの、注文住宅の引き渡しまでには1年近くの時間がかかるのが一般的です。おおまかな予定を把握したうえで、出産までのスケジュールを考慮しながらプランを進めることが大切となります。
参考:家づくりってどのくらいの時間がかかるもの? 「くまもとの家と暮らし」記事より
今回は、妊娠中の家づくりについてのメリットデメリットを考えてきました。これから妊娠を望む方も、現在妊娠中の方も、くれぐれお無理はせずに理想の家づくりを目指していってくださいね!
〈参考文献〉