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誕生日は自分で祝ったっていい。

人にわあわあと祝われていた20代と比べて
この歳になるとそういうこともめっきり減り
友人に家族ができたりコロナ禍だったりというこもあり
ここ数年は誕生日は家でひとり、後日仕事仲間や友人に密かに祝ってもらうのが当たり前になってきた。

今年はいろいろとあり、誕生日当日は京都で過ごすという
特別だったんだけど(そういえば去年は東京だったな)
あいかわらずひっそりと。

誕生日の数日後に福岡で仕事があったから
ついでに実家に寄ってみることにした。
なんなら泊まれるかもと思い、下着だけ持って行っていた。

仕事も終わり、母に電話。

「あ、みっちゃん?(家族間の母の呼び名)今日おる?夜ごはんなに?帰ってきていい?あと1時間半で着くけん」

こんな突然の帰る宣言、母は慣れている。
何か食べたいものあるかと聞かれ

「私誕生日やったやん?すき焼きがいいなぁ・・」

大塚家ではお祝いの時に、結構上等な牛肉ですき焼きをするのが定番。
いつもいい牛肉食べてないだろうという親心と、
こういう時でしか牛肉お腹いっぱい食べれないよという子心が一致する。

すき焼きかぁ。と、ニヤつきながら車を南に走らせた。

実家に着く手前、私はケーキ屋にいた。
自分のお祝いのケーキを自分で買っていた。
ロウソクもつけてもらった。
昔は恥ずかしかったりプライドが邪魔したかもしれないけれど
30代は自分がとことん可愛いのだ、可愛がりたいのだ。
デコレーションケーキと甘ったるい味が苦手な私は
コーヒークリームのロールケーキを選んだ。

実家につき、すき焼きを食べ、
皆がまだ元気なうちに
ロウソクが刺さったロールケーキを出した。
さながらマッドマックスの装甲車だ。

実家にいた姉が気を利かせて電気を消してくれ
母が「ハッピバースデートゥユー」と歌い出し
父は音頭を取り出した。

3人が必死に盛り上げてくれるなか
ろくに聞かずにフィルムカメラのシャッターを切った。

誕生日は自分で祝ったったいい。
だけど人に祝ってもらうのが一番いい。

photo by contaxt3

大塚淑子編集・カメラマン・ライター

1985年生まれ、福岡県八女市出身。熊本を拠点に編集者・フォトグラファー・ライターとして活動中。かためのプリンとコーヒー味のおやつに目が無い。

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