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壁の仕上げ、何にしますか?

お部屋で多くの面積を占めている壁。仕上げ材の基準にはクロスを選び、キッチンや洗面、リビングのテレビ背面にはタイルを貼ったり。そのようなイメージがあるかと思います。

一般的に多く使用されているクロスにも、たくさんの種類があります。お家づくりの時に、重くて分厚いカタログを見る機会もあると思いますが、その中には、色の種類はもちろん、織物調、石目調、木目調、柄物など、たくさんの種類がありますし、汚れが落ちやすい、傷に強い、消臭効果、調湿作用の機能性がある…等々、見れば見るほどよく分からなくなってしまうような種類のクロスがありますが、一軒の家づくりにおいて使用するクロスはほんの数種類。家づくりパートナーさんと相談しながら、上手に決めたいものです。

仕上げ材はクロスやタイル以外に、塗壁(漆喰、珪藻土など)、木(無垢材、ベニヤ板など)、レンガ、ブロックなど、様々な種類があります。特に塗壁や木材は、自然素材の温かみでお部屋の質感が変わり、調湿や消臭の機能性も上がったりしますが、素材によっては高額になりやすいので、雰囲気を作りたい一部だけなど、アクセントとして使用してみるのもいいかと思います。

珪藻土の壁と木板貼り 出典: MUJI HOTEL

キッチン周りでは、コンロ周辺に壁を作る場合の選択肢として、キッチンパネルorタイル、レイアウトによってはガラスにするか等、悩まれる方も多いかと思います。

キッチンパネル→お手入れがしやすい、施工費があまりかからない
タイル→見た目のインパクト、形や貼り方に自由度がある
ガラス→抜け感があり、空間を遮らずリビングとの一体感がある

それぞれにメリット、デメリットもありますが、個人的には、デザイン豊富で彩り豊かなタイルが好きです。タイルを選ぶ場合は、目地の色で白を避けたり、目地の面積を少なくするために大判のタイルを選んだり、もしくは目地なしにしたりと、工夫するとお手入れも楽になるかもしれません。

こちらは実家のキッチンタイル。家のことが好きな母が当時選んで、愛着を持ってお掃除してきた築33年のタイルと目地。油が跳ねたらサッと拭き、こまめにお掃除をしてきたとのことですが、いかがでしょうか⁉︎家づくりでタイルを採用しても、先々のイメージをつけるのはなかなか難しいかと思うので、リアルなものを載せてみました。経年しても劣化はしていないように感じますが…良いかどうかの判断はお任せします!笑 昔と比べると、目地の素材やタイルも、当時よりはもっと良いものに変わっていること間違いないと思いますが!

今はDIYなどで、後から壁に木を貼ったり、黒板塗装にしたり、タイルシートを貼ったり、有孔ボードを取り付けたりと、いろんな壁に変身させることができますが、新築には新築の時にしかできない、計算された建築的な格好良さ、美しさがあると思います。そして、選ぶこと、作ることができるのが注文住宅の良い所なので、是非理想の一面を作ってみてはいかがでしょうか?

starbucksサクラマチ店のへリンボーンタイル。木天井との組み合わせが素敵です。※許可を得て撮影してます

yukkoインテリアコーディネーター/パーソナルスタイリスト/la estrellaバイヤー

アパレル・インテリア・建築業界を経て、現在娘の育児を中心にマイペースに活動中。旅・音楽・shop巡りが好きなわさもん母。

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