目の前のことしか基本見えていないのだろう。
明日のことは明日、という感覚は小さな頃からそうだ。
「翌日の準備をしておきなさいね」と小さな頃、何度言われようと、うんうんと頷くばかりで翌朝慌てる悪い癖はついに治らなかった(治す気もなかった)のだが、最近大袈裟だけれど、「あれ、私生まれ変わっちゃったみたい」と思うほどにその癖が緩和した気がする。とは言っても、とても限定的で、友人が来る前夜、に関してのみなのだが。
今年の12月は友人たちと自宅でちょくちょく食卓を囲んだ。
前の日の夜にテーブルを拭き、お皿、グラス、カトラリーを並べる。
キャンドルの用意をして、冷蔵庫をあけて、献立をイメージして書き出す。
明日を迎えにいくような作業。
別に小さい頃学校が嫌いだった訳ではない(多分どちらかというと好きだった)のだけれど、年々明日が愉しみになる。大人になるって本当に良い。
今日は12月31日。
昨日の夜から毎年恒例のおせち作りに取りかかった。年をまたぎながら行う盛大な明日への支度をしながら、また明日がやってくるのを今この瞬間も心待ちにしている。