時折、目的もなく街を歩きたくなります。そんな日によく訪れるのが、新屋敷から渡鹿へと続く白川沿いの道。カートを押して歩くじいちゃん、散歩中のチワワ、揺れる柳の木。悪くないねぇ。
しかもこの辺りには、かの加藤清正公が整備したという取水用の石造設備「渡鹿堰」があるのです。無類の石好きとしては見 逃せない貴重な遺構、たまらんぜ。
思わず川縁に降りて川の流れに手を浸し、妄想にふけってみたり……。おっと道行くマダムから「怪しいおっさんがナニカしてるわ」的な視線を感じたので、ほどほどにして退散しましょう。今日もレアな石 & 岩を探して、路地を彷徨うアラフォー男子でした(目的あるじゃんね)。
執筆者・赤藤 貴規 Takanori Akafuji
画期的な地盤改良工事「HYSPEED工法」の伝道師。仕事柄か、秘められた感性が開花したか(?)石や岩に対する思い入れがますます募る今日この頃 。
*『くまもとの家と暮らし』01(2020年1月25日発行)の記事より再掲載しました。