㈱LibWorkが展開する最新モデルハウス「Lib Earth House」が完成し記者会見を行うということで、数多のテレビ局や新聞社、各メディアに紛れ我々も現地に取材へ。
正直言って3Dプリンターで“家”を作る時代はまだ当分先のことなのではないかと思っていましたが、今回見てきたモデルハウスの感想を率直にレポート致します。
現場をウロウロしていると、早速記者会見がスタート。
まずは㈱LibWorkの瀬口社長から3Dプリンターハウス「Lib Earth House “modelA”」についての丁寧な説明がありました。
「住宅業界に入り社長になって25年、子どもの頃に夢見たような“未来的な住宅”は、なかなか実現していない。ならば自分たちで住宅産業にイノベーションを起こそう」と瀬口社長。
DX化が進んでいく世の中に対し、住宅業界ではVRや3Dパースなどの様な新しいシステムは導入されてきたが、“家”自体はDX化しなかった。そこで同社は今回の一歩に踏み切ったそう。
3Dプリンターハウスでは、
・従来よりも工期が早く、効率的に建設が可能 → 建築期間の短縮
・大幅なコストカット
・デザイン面の自由度が大幅アップ
・(今回)主原料に土を使っており、環境への負荷が低く、持続可能な建築方法
・大工などの職人の高齢化や人材不足を解消できる
などなど、様々な点でメリットが出せる。
初めての取り組みなので慎重に建築を進め、それでも2~3週間で完成したとのことですが、会場の皆が驚きました。何度もテストを重ねてできた“木”と“土”のハイブリッド型3Dプリンターハウスは、日本でも初めての取り組みだとか。円柱形をした住宅らしからぬこのモデルハウスには、将来私たちが、今よりも遥かに手ごろな価格で、そして手軽にマイホームを手にすることができる未来が感じれ取れるものでした。
また、住宅以外にもグランピング施設やサウナ施設などにも応用を考えていて、将来的には火星などの宇宙での建築に活用できると瀬口社長は笑顔。今回のモデルハウスと同様に火星の土(砂)を使って3Dプリンターで建築することは確かに可能だと思わせるもので、火星でのプロジェクトは夢のあるものでワクワクさせられました。一般市民として住宅が数百万で購入できるような時代がくることを期待してやまないものです。これから、この取り組みの最新情報を随時レポートしていきます。