香りと記憶はセット。この人、いい香りだなと感じる人は案外相性がいい事が多い。そして相手にもいい印象として記憶に殘る。人間関係や心の安定にも大きく影響してくる香り。これから迎える梅雨や夏は気温も湿度も高め、こんな時期は良い香りも臭い匂いもいつも以上に香ります。
湿度が高いほど芳香分子は比較的香りが強いままで長時間続きます。シャンプーしたての濡れた髪がよく香るのと同じです。そんな季節に旬を迎える花が“百合”。一本でも十分な存在感と香り、何より持ちが良いのも嬉しいですね。ポイントは咲き始めたら雄しべの花粉が吹きだす前に指を入れて引っ張り出す!開いてすぐなら素手で触っても平気です。花粉で洋服やお家が汚れないためにひと手間かけて最後まで楽しんで下さい。
執筆者・島田 忍 Shinobu Shimada
フローリストかずや勤務。お花のワークショップを定期的に開催。詳しくはインスタグラムをチェック。
*『くまもとの家と暮らし』02(2020年5月25日発行)の記事より再掲載しました。