地球温暖化防止が叫ばれる現在、年々普及している太陽光発電。
気にはなっているけれど、実際どんな仕組みで、私たちの暮らしにどんな影響をもたらしてくれるの?
そんな疑問を『一般社団法人 熊本みらいエネルギー協会』理事、
鈴木健太さん(鈴木電設株式会社 代表取締役)に疑問に答えてもらいました。
家づくりを進める上で、ぜひ参考にしてみてください!
Q1.太陽電池モジュールの耐用年数は?
A1.太陽年数は30年以上とも言われています。保証は25年。
蓄電池などの周辺機器の保証は10年間です。
Q2.モジュールは国産がいい?
A2.そもそもモジュールの原材料であるレア・アースは日本にないもの。
品質が高い海外産モジュールも数多くあります。
Q3 .台風のような強風に耐えられる?
A3.灯台にも使われているように、台風並みの風でも問題がないように作られていますし、
万一割れても発電します。落雷で故障した場合は、火災保険が適用されます。
Q4.設置の際に必要なことは?
A4.日当たりが良いことです。また施工からアフターフォローのことまで考えると、
工務店と施工業者とが信頼できる関係性であることも重要。なかなか難しいことですが、
事前に見極めることも大切です。
Q5.太陽光発電のデメリットは?
A5.太陽光によって発電するので、夜間や雨や曇りの日など日照が足りない時間帯は発電ができません。
また、暑すぎると効率が落ちることも。そのため、電力を毎日一定量供給するのは難しい面もあります。
ただ、冬や真夏に発電効率は落ちても、春や秋に効率が上がるので、年間を通してみると差異はありません。
Q6.家計にやさしい点は?
A6.例えば、電気代が安い夜間に食洗機や洗濯機を使い、電気代が高い昼間の時間帯には
太陽光で発電した電力を使うこともできます。
また、太陽光や蓄電池の設置費用は、「10年前後でもとが取れる(相殺できる)」ともいわれています。
Q7.災害での停電時、蓄電はどのくらい使える?
A7.4kWhの蓄電池の場合、冷蔵庫や携帯の充電器、リビングの電気を付けて約18時間は使えます。
ただ、日照さえあれば、昼間に発電し蓄電できるので、発電効率や使い方次第で長く使えます。
また、EV(例:62kWhのLEAFの場合)だと、4日間電気が使えます。
Q8.維持・管理はどうやってする?
A8.太陽光発電を導入したいということは「発電事業者」になるということ。
日頃からモニターを見て発電しているかを確認し、気になることがあれば施工業者にすぐ相談を。
「太陽光発電は再生可能エネルギー。自宅の電気をまかないながら、地球温暖化防止にもつながっています!」
と、鈴木さん。災害や多くなっている現代。
今後のエネルギー問題についても、家づくりのタイミングできちんと考えてみたいですね。