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熊本の朝の選択肢。

熊本に県外からの客人が来た時、大抵尋ねられるのが
「ごはん、どこ行けばいい?」である。

それはおよそ昼ごはんと夜ごはんのことを指す。

「うーん、何系が好きですか?」

わたしの中のごはん辞書のページがめくれると同時に
その人の好きや傾向から
膨大な店の情報を照らし合わせ
ここだ!というところを紹介する。

ただ、たまに
「朝ごはんいいとこ知らない?」
というお尋ねもある。

これが参る。

なぜかって、
熊本での朝ごはんの選択肢って
無いに等しいのだ(大塚調べ)

地震前には老舗の喫茶店のモーニングや
気鋭の朝ごはん屋など見かけたものの
最近はコロナ渦中ということもあるのか
朝ごはん賑わってる、なんて聞くことがない。

なので、わたしは大抵
下通りアーケードの老舗喫茶店「珈琲中川」を勧めていた。

24時間営業(現在は18時間くらい?)
という体制こそカオスだが
そこにはいつでも待ってくれている抱擁感がある。

わたしが頼むのは大抵ピーナッツバタートーストとコーヒー。
コーヒーには、立てたばかり(に見える)ホイップクリームも付いている。

何故か万年ゴルフウェアに身を包むオーナーと常連さんの会話に耳を澄ませ
あ〜今日も頑張るかな〜
とゆっくりエンジンをかけるような朝。
これが好きだった。

そんなわたしの愛する朝ごはんランキング1位「珈琲中川」の座を脅かす存在が現れた。
それが熊本駅前の「徳永酒店」の2階に突如現れた「たらちね」という朝ごはん屋だ。

朝7時〜11時のみオープンするそのお店では
栄養たっぷりの朝定食やトースト、フレンチトーストなどが揃い、
付け合わせも魅惑のラインナップ。


わたしは和の定食に目玉焼きを。
出汁がたっぷり出たお味噌汁には南関揚げ、いい塩梅のお漬物、ひとくちポテサラ、味海苔、炊き立てのお米。
そしてカリカリベーコンに半熟の黄身!
うーん、ここは天国か。

美味しいよう、美味しいよう、と
一緒に行った東京からの旅人と感嘆の声を響かせながら
そのごはんを米粒ひとつ残らず平らげた。

朝の選択肢、最高の選択肢、ご用意してます。

大塚淑子編集・カメラマン・ライター

1985年生まれ、福岡県八女市出身。熊本を拠点に編集者・フォトグラファー・ライターとして活動中。かためのプリンとコーヒー味のおやつに目が無い。

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