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木の色とひとの色は似ている

くまもとの北の端、1800年の歴史を持つ杖立温泉街の小さな廃校の前で、

ひとつの木のテーブルが生まれました。

熊本が誇る木・小国杉は、サーモンピンク色が美しい木材と言われますが、

よくみるといろいろな色があります。

白っぽかったり、黄色かったり、ピンク味を帯びていたり。

時には黒っぽかったり、大きな節があったり。

家を建てる建材としては好まれず、はじかれている部分もありますが、

でも、それはそれで個性的で、素敵な味があるように見えます。

人で言うと、肌の色がみんなグラデーションで違ったり、ほくろがあったり、でしょうか。

それと同じような感じで、どれもこれもチャーミングに見えてくる。

そんなピースを集めて、みんなでパズルのように並べれば、

こんなすてきなテーブルに。

かわいい!私もやってみたい、

インスタでみました!などの口コミでどんどん広がり、

2016年からの約3年で、40台以上のテーブルと、そのオーナーさんが誕生しました。

今では、地域の至るところにあるポップアップテーブル。

飲食店さんたちのマルシェテーブルや、

杖立温泉や黒川温泉の女将さんたちのイベント用テーブルになっていたり。

北里柴三郎博士を生んだ集落のみなさんで作ったり、

小学校の卒業制作として子どもたちが作ったものが学校に贈られたり。

最近では、町の大きな病院の院長室にも設置されています。

はじかれていたあの木材たちが、じわじわと地域の風景となっていることがうれしいです。

家を建てる現場で必ずでてくる、切り落とされて使われない端材たち。

大工さんに相談して、それをちょっと集めて、

ご家族で何かモノを作ってみたりするのも、記念のひとつになるかもしれません。

小さな色とりどりの欠片たち、その価値をどうぞお見逃しなく。

入交 律歌阿蘇小国杉のくらし 企画係

森のこと、木のことが好きすぎて、熊本の端っこ小国町に移住。SNSなどで林業母子として3歳児と共に木のあるくらしを発信中。昼は小国町森林組合というゴリゴリの山の職場にいます。

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