たった1回の会話で
理想通りの家を
図面に起こしてくれた

建て込んだ住宅街の中、道の突き当たりの広い敷地に立つ平屋、ここが［アーキハウス］で建てたHさん邸だ。外壁は“そとん壁”という左官仕上げのかき落としの塗り壁。「この色を決めるのが難しくて。小さな塗装サンプルから家全体をイメージしづらくて、何度も何度も相談しました」とご主人が微笑みながら、中へ導いてくれた。

夫婦と4歳になった長女・Kちゃんの3人家族がこの家に住み始めて、約1年2ヵ月。「子どもは一人なので部屋数はいらないし、老後の暮らしも考えて」平屋にしたH邸は、ウッドデッキをＬＤＫと寝室、和室がぐるりと囲む間取りになっている。気候が良ければ、ウッドデッキが寛ぎの場所。季節が一巡りして、外の暑さも寒さも感じさせない機能性に「本当に快適」と、驚きの日々だそうだ。

キッチンでお茶の準備をしてくれている奥さまの動きもスムーズ。「キッチン周りの収納は、既製の棚を上手く組み合わせて造作してもらいました。ダイニングテーブルと高さもテイストも合わせてもらったので、見た目もスッキリでかわいいし、使いやすいです」と奥さま。丁寧に作られたこの家が、家族の暮らしを自然に、しなやかに回しているのが見てとれる。

「言わなくても伝わる」
そんな家づくりが
できることの幸福

Kちゃんが生まれ、アパートが手狭になったことから家づくりを決めたHさん。幸い奥さまの実家の土地があったため、住宅会社を探し始めることにした。「雑誌などで情報収集をして気になる会社を回り始めたのですが、営業さんの押しが強く、『なんだか話が伝わりづらい』とモヤモヤが多くて」と奥さま。

その後、3番目に訪問したのが［アーキハウス］だった。「最初から設計士の碇さんとお話ができたことに驚きました。こういう家を建てたい、こういうデザインが好きなど、私たちの希望にすごく共感してくれて、『伝わる！』と嬉しかったですね」。ウッドデッキのある平屋を建てたい、寝室はリビングの横がいい、子ども部屋はこんな配置で…など、あふれる想いを伝え、土地の広さや形を伝えると、碇さんはその場で図面をさらっと起こしてくれた。「それがほぼ完璧でした。こんなに１回で理解してもらえるものかと。『これしかない！』って即決でした」。

そこから家をつくりあげる過程も、楽しさの連続だったとご夫婦。「ＳＮＳやインテリア情報アプリなどで気になる写真を見つけては、『こういうのがいい』とお見せして。碇さんはそれを一番ステキな形で実現する方法を模索してくれました」。将来、娘さんが身支度しやすいようにと広めに設けた洗面台も、そんなオーダーに応じて造作してもらったもの。細かなインテリアから全体の色やデザインまで、好みのものを１つ１つ決めていった。「黒い窓のサッシや扉を提案してくれるなど、碇さんは私たちの好みを熟知して、想像を超える提案をしてくれました。言わなくても伝わるので、本当にストレスが全くない家づくりでしたね」。

家族の時間と
自然なつながりを
しっかりと持てる家

冒頭のかき落としの外壁も、サイディングを好まなかったHさんに碇さんが提案したもの。絶妙なグレーのカラーが家の第一印象を表情豊かに彩ってくれる。キッチン奥のグレーのクロスと合わせて、夫婦お気に入りのポイントになった。「アーキハウス事務所には保育士さんがいるので、打ち合わせの時だけは子どものことを考えず、家の事だけに没頭できたのも幸せな時間でした」と付け加える奥さま。

家事ラクにこだわった間取りは、その本領を大いに発揮している。キッチンすぐ横にダイニングテーブルを置き、大容量のパントリーの奥に水廻りを配置。“家事動線が短い”ことは、想像以上に奥さまの時間を作ってくれる。「洗濯物を中干しできるランドリールームが、特に大活躍です。これも友人の家で見て碇さんにお願いして、実現した空間です」。一方でご主人は、リビングやウッドデッキでくつろぐのが定位置。家族の時間が緩やかに流れている。

「娘が思春期になったら、リビングを通って自分の部屋に行くのが煩わしくなるのではないかと思ったんです。なので、子ども部屋は玄関から直接行ける場所にしました」と奥さま。とはいえ、まだ４歳のKちゃんは、今はキッチンから見える和室が遊び場所。夫婦の目線を感じながら、安心して、のびのびと家中で遊んで回っている。

家族のつながりを押しつけはしない、でもどこかで互いをちゃんと気にしている、そんな自然体な家族のありかたを、この平屋の造りから感じられた。

物件概要

この事業所の新築事例紹介