再来年はもう小学校に進学。となれば、そろそろマイホームを…
なんて思ったときに気になるのは、校区のことだったりお金や将来親と同居するかどうかだったり。
そんな話をする内に「じゃあどこに建てようか」という課題が持ち上がります。
建て替えや実家の敷地内などの場合は別ですが、家づくりのスタートは土地探し、というケースも多いですよね。
そこで今回は、家づくりにおける土地探しで気を付けたいポイントを一緒に考えていきます。
まず何を基準に考える?
実際に生活するとなると、校区や通学路の安全性、スーパーまでの距離、公共交通機関の便など、周りの環境はとても大事な要素。
細かくイメージする必要があるので、絶対に譲れない条件や、譲歩してもいい点などを同居する家族と充分に話し合っておくことが大切です。
しかし、立地の条件にこだわりすぎる余り変形地や狭小地を選んでしまい思い描いた家づくりが叶わなかった…という失敗は避けたいところです。
気をつけたい条件について
注文住宅を考えている場合には、建築条件なしの土地かどうかもチェックしましょう。
建築条件付き土地(売建住宅)とは?
建築条件付き土地とは、文字どおり「条件」のある土地のことを指します。その条件とは、簡単にいうと「ここに家を建てる場合、決められた施工会社に依頼して家を建てる契約を結ぶこと」。これが土地の購入条件になります。
注意したいのは、「条件」には「決められた施工会社に依頼すること」と「その会社と一定期間内に請負契約を結ぶこと」の2つあることです。決められた施工会社とは、土地の売主か、売主が指定した施工会社です。また一定期間内とは、たいてい3カ月ですが、その建築条件付き土地ごとに異なります。
このように土地の売買契約をしてから3カ月という期間内に、家の間取りや仕様をほぼ決めて、指定された施工会社と請負契約を結ぶ必要がある土地を、建築条件付き土地と呼び、「売建住宅」とも言われています。
もちろん「ここで建てたい!」と考えている施工会社であればラッキーなので、検討している施工会社に土地の相談もしてみることをオススメします。
立地によって変わる工事費用についてご注意を
土地が決まり工事が始まると関係者や資材運搬の車などの出入りが多くなります。
その際、大きな車が侵入できる・駐車できるかどうかは手間賃や駐車場代などが発生するので工賃が上がってしまいます。
また、正確な敷地測量図がない場合などは設計前に敷地調査が必要なので、それらの費用も発生します。事前に不動産屋さんや土地探しから依頼する施工会社などのパートナーに相談しましょう。
トラブルをできるだけ避けるために
土地をめぐるトラブルといえば“ご近所との関係”というのも多いですよね。賃貸のようにすぐに引っ越すことは難しいので、慎重に考えたいところです。
下見の段階で近所にどんな方が住んでいるのか、何度か通って確認しましょう。子供が小さいうちは、年齢が近い子育て世帯が多い方が何かと安心。
また、ベランダや窓などから目線が合わないようにするなど、お互いの接触を減らせる間取りの工夫が可能かも考慮しましょう。
いかがでしたか? 土地探しという最初の一歩を成功させて、幸せで楽しい家づくりを始めていきましょう♪
■参考文献
『「家づくりにかかるお金」のすべてが分かる本』主婦の友社(2017年1月発行)